エボラ
エボラ出血熱について
エボラとは?
エボラ出血熱として知られているエボラは、エボラウイルス株のひとつの感染によって引き起こされる、とてもまれで致命的な病気です。エボラは、ヒトおよびヒト以外の霊長類(サル、ゴリラ、チンパンジー)が病気を引き起こす可能性があります。
2013年12月頃から、ギニアをはじめとする西アフリカにて、エボラ出血熱が爆発的に流行し、2014年10月15日日までのWHOのまとめでは、感染疑い例も含め8,998名が感染し、4,493名が死亡(死亡率50%)しました。「2014年西アフリカエボラ出血熱流行」は西アフリカの複数の国に影響を与え、歴史の中で最大、最悪のものです。 ナイジェリア、セネガルでも、少ない症例が報告されました。過去には致死率は90%にも及ぶことがありましたが、現在、西アフリカでの死亡率は50%で早期治療が功を奏するのではないか、と言われています。
西アフリカ諸国以外でエボラウイルス感染者が出たのは、今の所、スペイン、フランスとアメリカです。今年8月、聖ヨハネ病院修道会のパハレス神父がリベリアで宣教活動中にエボラに感染しました。彼はスペインのマドリードの病院に搬送され、アメリカの医療関係者に投与された治療薬ジーマップを投与されましたが、病院で死亡が確認されました。パハレス神父の同僚の神父も死亡、この死亡した2人の宣教師の看護をしていた、看護助手のテレサ・ロメロ・ラモスさんもエボラ出血熱に感染しました。スペイン当局は10月16日、エボラ出血熱が疑われる症状が新たに4人に確認されたと発表しました。一方、フランスのメディアは、エボラ熱に感染した「国境なき医師団」のフランス人ボランティアと接触した看護師1人が、2次感染した疑いでパリ近郊の病院に入院したと伝えました。
キリスト教救援団体サマリタン・パースのモンロビアの治療センターの医療局長として活動中だったアメリカ人医師、ケント・ブラントリーとその同僚1人が同時に感染し、今年8月にエモリ−大学病院へと運ばれました。2014年8月21日、ブラントリー医師と同僚1人は、治療薬ジーマップを投与され、エボラウィルスから回復し、エモリー大学病院を退院しました。9月20日、エボラ熱が猛威を振るっている西アフリカのリベリアから、ブリュッセル経由でテキサス州に到着し、その数日後にダラスで発症し、米国内で初めてエボラ出血熱の感染が確認されたリベリア人のトーマス・エリック・ダンカン氏が10月8日、入院先のテキサス州の病院で死亡し、彼を担当していた看護師2人が感染しました。
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